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睡眠の科学

夢をほとんど覚えていられないのはなぜか

目覚めると夢を忘れてしまう理由

人生の何年もの時間を夢を見て過ごしているのに、目覚めるとほとんど何も覚えていません。この急速な忘却は、記憶力の問題ではなく、睡眠中の脳の正常で、ある意味とても理にかなった働きによるものとされています。夢が消えていく仕組みを知ることで、忘れてしまうことへのもどかしさが和らぎ、不思議なことに、少しずつ思い出せるようになることもあります。

眠っている間、記憶の働き方は変わる

何かを記憶として刻むには、脳の特定の働きが必要です。ところが眠っている間、特に夢を多く見る段階では、新しい記憶を定着させるための脳の領域や物質の働きが低下しているとされています。

そのため夢はその瞬間には鮮やかに体験されていても、記憶として保存されることはほとんどありません。まるで録画せずに映画を観ているようなもので、体験そのものは確かにあったのに、後から見返すための記録が残らないのです。

目覚めるタイミングがすべてを左右する

レム睡眠の最中、あるいはその直後に目が覚めると、夢を覚えている可能性がぐっと高まるとされています。逆に深い眠りの最中に目覚めると、直前の夢はすでに溶けるように消えてしまっています。夜の間、睡眠の段階は何度も入れ替わるため、最後に見た夢から遠く離れた状態で目覚めることも少なくありません。

目を開けた直後の数秒間も、実はとても不安定です。スマートフォンに触れる、その日の予定を考える、急いで起き上がるといったささいなことで、まだ手の届くところにあった記憶があっという間に消えてしまいます。忘却には、ある意味タイミングの問題も関わっているのです。

忘れることには意味があるのかもしれません

もし夢のすべてを現実の記憶と同じ重みで保存してしまったら、何が本当に起きたことで、何が夢だったのかを区別するのが難しくなってしまうでしょう。夢の大部分を忘れることは、記憶を整理し、現実にしっかりと根づかせるために役立っているとも考えられています。

つまり忘れてしまうことは、その夢が無意味だったという意味ではありません。感情を整理したり記憶を処理したりといった役割を、夜の間にきちんと果たしてくれていた可能性もあります。たとえ朝になってその内容を読み返すことができなくても、です。

もっと思い出せるようになる方法

忘れてしまうのが基本ではあるものの、記憶する力は少しずつ育てることができるとされています。枕元に夢日記を置く、眠る前に「覚えておこう」と意識する、目覚めた直後にしばらく動かずにいる。こうした工夫だけで、思い出せる量はかなり増えると言われています。

ただ、期待しすぎないことも大切かもしれません。たとえ練習を重ねても、まったく思い出せない夜はどうしてもあり、それはごく自然なことです。目指すのはすべてを覚えておくことではなく、自分自身の夢と、もう少し親密で好奇心のある関係を築いていくことなのかもしれません。

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よくある質問

夢を覚えていないのは良くないことですか?

いいえ、心配はいりません。夢の大部分を忘れてしまうのは脳の正常な働きであり、睡眠や記憶力に問題があるわけではないとされています。記憶として残らなくても、夢はその役割をきちんと果たしている可能性があります。

覚えている時と覚えていない時があるのはなぜですか?

目覚めるタイミングが大きく関わっているとされています。レム睡眠の最中やその直後に目覚めると思い出しやすく、深い眠りの最中に目覚めると、直前の夢はほとんど消えてしまいます。

忘れにくくする方法はありますか?

はい、あります。夢日記をつけること、眠る前に覚えておこうと意識すること、目覚めた直後にスマートフォンなどを見ずにしばらくじっとしていることは、通常よりも記憶を残す助けになるとされています。

本記事はyumeuranai.pro編集部による情報コンテンツです。 医療専門家による助言に代わるものではありません。